栄養

ハムやソーセージなどの加工肉、豚や牛などの赤い肉には発がん性がある。

IARC発がん性物質・要因

ハムやソーセージ、そして豚肉や牛肉自体にも発がん性があるって知ってますか?

IARC(国際がん研究機関)は、人に対する発がん性に関する様々な物質・要因を評価し、5段階に分類しています。
ベンゼンやアフラトキシン、喫煙と並び、ハムやソーセージなどの加工肉はグループ1(ヒトへの発がん性について十分な証拠がある)、豚や牛などの赤い肉はグループ2(ヒトへの発がん性については限られた証拠しかないが、実験動物の発がんについては十分な証拠がある)に分類されています。
加工肉や赤身肉に関しては強度の差はあれど、発がん性が認められているということです。

学校教育でも厚生労働省の栄養指導でも、タンパク質摂取源として大豆や魚と並んで豚肉や牛肉が紹介されていますが、健康への影響を考えると、優劣に雲泥の差があります。
栄養士も平気で「夏バテには豚肉」などと指導されますが、栄養素だけに着目して食品としての質を無視した大きな間違いです。

炭水化物の摂取源としても食パンやパスタ、白米と玄米が一緒くたになって紹介されているように、厚生労働省、国レベルでも間違った教育がなされているのが日本の現状なので、我々一人一人が自分の食や知恵に対して責任をもって、人生の本質を追っていかなければなりません。

何がウソで何が本当か分からなくなる世の中ですが、基本的には情報源は大きな研究機関の公式見解を参考にしてください。
海外のコンセンサスとしては、「炭水化物の摂取源は全粒穀物」で一択です。日本は伝統的にも優れた玄米菜食の歴史をもっているのに、やすやすとそんな伝統を放棄していいんですか!と遺憾に思っています。
とはいえ、なんでもかんでもアメリカや海外が正しい、ってことでもありません。
日本人には日本人に適した食事や、食の論理がある。
最終的には「食性」と「植生」であることを忘れてはいけません。

そして、「エビデンス」だけに判断材料が偏ってしまうのも誤りです。
WHOですら真実を伝えない、伝えられないことだってあります(マスクのウイルス感染予防効果否定などがいい例です)。

基本的にはぼくみたいな個人より、政府や国際的な機関の言い分を聞いた方がいいのですが、彼らの弱点は「確かでないことは言えない」ことです。
「確かでないことは言えない」からこそ、「エビデンスはないけどおそらく確かであること」を世に示すことができないのです。
エビデンスが伴う真実は、世の中の全ての真実のほんの一部、氷山の一角です。
ほとんどの真実は、「エビデンスの外」に存在します。

どれだけ研究しようと、時間とお金と条件に縛りがあるし、エビデンスは常に後からくる。
エビデンスだけにとらわれていると、真実の1%も知らずに生きていくことになります。
真実を理解するには、エビデンスなどの「DATA」だけでなく、その背景にある「Mechanism」や「Logic」を解釈するための基礎科学的素養、最終的に判断の拠り所とする「History」や「Culture」に対する造詣が必要です。

「エビデンスはないけどおそらく確かであること」を知るためには、自ら学び、考えるしかありません。
「エビデンスはないけどおそらく確かであること」世に示し、家族や友人を守ることができるのは、私たち個人です。

みなさん、勉強しましょう。学びましょう。考えましょう。行動しましょう。

のだぱい

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東京大学卒のトレーナー。合同会社日本健康総合研究所代表。
東京大学農学部で栄養学や生化学を学び、『農学部長賞』『東大総長賞』などを受賞。
その後、同大学院を中退し、東京・文京区で「筋トレ」ではなく「健康と長寿」のノウハウを提供するパーソナルジム『NODAPAI GYM』を設立。
不正確なことが多いフィットネス業界の中で、科学的根拠に基づいたダイエット・栄養指導や、解剖学に基づいた「正しいトレーニング」を指導している。

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